泉州尺八工房








 

尺八 製作・販売・修理・各種調整
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泉州尺八工房
有限会社 テイク・ワン

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製品案内

尺八は三塚とベテランの職人が、一本一本手作りで製作していきます。自然の竹一本から尺八一本が作られるため、全く同じものは世の中に二本と存在しません。

初心者からプロフェッショナルまで多くの方が立ち寄ってくれる工房だからこそ、製作者個人の癖や勝手な思い込みを修正しながら、理想を追い求める事が出来るのです。

ご注文は基本的にはお店で承っております。
お気軽にお立ち寄り下さい。
遠方の方は遠慮なくご相談・お問い合わせ下さい。

尺八の種類

尺八の歴史を大きく4つに分けてその時代を代表する尺八の個性を、泉州尺八工房の技術で昇華させた製品です。
 ・オリジナルタイプA
 ・オリジナルタイプB
 ・スタンダードタイプU
 ・クラシックタイプU(2019年夏リリース予定)



種類はラベル色ごとに以下になります。
黄色ラベル→オリジナルタイプA
橙色ラベル→オリジナルタイプB
白色ラベル→スタンダードタイプII

 

オリジナルタイプA

泉州尺八工房のフラッグシップモデルです。

現在多くのプロ尺八演奏家が使用する、尺八の理想を追求したモデルです。

「スーパー尺八」「ターボ尺八」などと、いわゆる大音量を出すための尺八と思われがちですが、実は設計の思想的背景には「立ち上がりの良さ」ゼロからの立ち上がりを可能にし、しかも揺るぎの無いピッチで音量を変化させることが出来る尺八にあり、どちらかというととても静かな演奏を可能にする尺八でした。それは製作者三塚幸彦が率いる遠TONE音の尺八演奏に結実しています。

2018年の芸術祭大賞をこのオリジナルタイプを演奏して受賞した虚無僧尺八の善養寺惠介氏が「尺八に特別な個性はいらない、自分の意思のままにコントロールできる真っ白なキャンバスのような尺八が必要なのだ」と語るように、これまでの吹くだけで何らかの世界観を勝手に作り出してくれる尺八とは異なり、楽器として自分の意思を反映させようとするプロ尺八演奏家の間で広まり、今や尺八の基準とされつつあるモデルです。

5孔のままで大甲のツや、そのほか一般的な尺八では不可能な発音が可能です。

オリジナルタイプA
本体価格¥385,000〜(税別)

(税込価格¥415,800〜、消費税:30,800〜)

 

オリジナルタイプB

オリジナルタイプAは、尺八という楽器としての理想を追求する上で写真でも見て取れるように尺八の全長が若干長く、指孔は大きく下の方に配置されています。

これまでの尺八を演奏していた方々がタイプAに乗り換えるときの一つの壁が、従来の尺八に比べて指孔の間隔広く、指穴が大きいと言うことでした。

このような理由でタイプAをあきらめていた尺八愛好家の方々の要望にお応えした尺八のタイプがオリジナルタイプBです。

オリジナルタイプAとサイズはそのままに、指孔の位置と大きさを当社スタンダードタイプと同一にして、タイプAの性能を受け継いだ尺八です。

気軽にオリジナルタイプAの性能を楽しむことが可能になりました。

これはタイプAの膨大な研究から可能になった、尺八の一つの答えです。

オリジナルタイプB
本体価格¥280,000〜(税別)

(税込価格¥302,400〜、消費税:32,400〜)

 

 

スタンダードタイプU

現在最も多くの尺八工房が採用している指孔位置とサイズのままに、泉州尺八工房の音を手に入れられるモデルです。

オリジナルタイプは管尻がホーン状に開口していますが、スタンダードタイプは従来の尺八同様に小さめの開口部となっています。

筒音以外の性能はオリジナルタイプBと同じです。

従来のスタンダードタイプよりも性能面で一段と向上しました。

スタンダードタイプII
本体価格¥253,800〜(税別)

(税込価格¥415,800〜、消費税:18,800〜)

 

 

クラシックタイプU(2019年夏リリース予定)

2019年夏に発売予定の尺八です。

尺八の一大流派、都山流などで多用する「カラカラ」が出るように工夫しました。

カラカラという奏法は5孔と4孔を閉じて(チ)1孔を開け閉めすると不思議な変化を起こす尺八独特の現象ですが、実はこれは楽器としては本来不具合と見るべき現象で、高性能化を目指した泉州尺八工房ではこれらを排除してきました。

実際にオリジナルタイプAでは「カラカラ」の奏法を行っても何の変化も起きません。

それを起こすためには2孔を半分閉じるなど、ストレスを与えることでその変化を起こすことが出来ます。

つまり、カラカラは尺八にとっては発音上のストレスとなっているのです。

しかし、その不具合を楽しむのも尺八の一つの楽しみという要望の答えて登場するのがクラシックタイプUです。

ただし、有る一定の条件を満たしていないとその現象が出来ても、楽器としての性能を著しく下げることになるので、限定的な発売となります。

その条件とはある程度竹が太くて指孔の深さが深いという条件となります。

クラシックタイプII
本体価格(オープンプライス)

 

 

その他

尺八タイプの選択に迷う場合は、工房にご相談ください。
演奏したい楽曲や演奏技術などをスタッフがお聞きし、適切なタイプ選びをお手伝いします。


 

泉州尺八工房製尺八の特徴

歌口の形状

なんと言っても膨大なサンプリングから導き出した「標準」に基づいた歌口設計。

現代の日本人の標準的な顎の形と、理想的な口内部の構造、そして演奏時の構え、これらを考慮して設計されたのが泉州尺八工房標準歌口です。
多くの方が「自然」と感じるこの歌口の形には理由があります。


内部設計

改造も気軽に行ってきた最大のメリットがここにあります。

毎日持ち込まれる修理楽器、これは壊れた物ばかりではありません。有名プロ演奏家が現在使用している尺八を始め、古管として高値で取引されている有名な尺八、現在最も高額といわれる尺八、有名な演奏家の鑑定印の押された尺八、販売量日本一と呼ばれる尺八、ありとあらゆる尺八が全国から集まってきます。

なぜなら、どんな尺八も歌口は交換出来ません。どんな名器も持ち主に常にピッタリと合うという事はないからなのです。

こうして全国から毎日集まってくるこれらの尺八を分析する事で、尺八演奏家や愛好家が求める「尺八の理想や問題点」「量産のメリットとデメリット」などが見えてきます。

この反省と理想に向かって設計された内部構造は、多くの演奏家や愛好家に夢と自信を与えています。


メリカット

なんと言っても膨大なサンプリングから導き出した「標準」に基づいた歌口設計。

現代の日本人の標準的な顎の形と、理想的な口内部の構造、そして演奏時の構え、これらを考慮して設計されたのが泉州尺八工房標準歌口です。
多くの方が「自然」と感じるこの歌口の形には理由があります。

メリカットは、歌口の開口面積による調整(メリ、カリ)なしに指孔の調整だけで音程を作りやすい工夫として考案されました。

尺八は指孔が五個しか有りません、しかも尺八は全部閉じた音(筒音)と最上部5番目の孔を開けた音を同率にしているために指孔の単純な開閉だけでは5種類の音程しか出すことが出来ません。

尺八では指孔の開け方を調整して必要な音程を作り出します。

一番下の指孔と4番目の指孔は開閉によって半音三つ分変化するために「全部閉じる」「ほんの少し開けて半音上げる」「半分程度開けて1音上げる」と言うように、指孔の開け方を細かく調整しなければなりません。

そのために指孔の調整だけでは調整しきれない分を歌口の開口面積の調整(メリ、カリ)を併用して音程を作って居ます。

メリカットにより、この歌口の開口面積による調整(メリ、カリ)をするくとなく、指孔の調整だけで音程調整を可能とし、スムーズな演奏ができるようになりました。


ホーン

泉州尺八工房オリジナルタイプの特徴として目立つのが、この管尻のホーン形状です。

この形状は、弱音を出しやすくするための設計です。

他の笛類では指孔を全部閉じた筒音の使用はどちらかというと避ける傾向に有りますが、尺八は逆にその音を特徴的に多用します。しかし、筒音はこれまでのような管を途中で切ったような切り口では、空気中に音波が放出されるときの抵抗が大きく、その大きさはオクターブによって異なるために、オクターブでの音程が合わないことや、抵抗が大きくて音の立ち上がり速度が遅い、弱音が出しにくいなどの欠点が有りました。

弱音を多用する遠TONE音の音楽の中から生まれた「改善策」がこのホーン形状です。


指孔(オリジナルAのみ)

管尻のホーン形状とともに変化してきたことがこの大きめの指孔です。

 
白色ラベル=スタンダードタイプII、橙色ラベル=オリジナルタイプB、黄色ラベル=オリジナルタイプA

この設計により、豊かな表現力を実現します。

歌口でのメリカリを伴わずに演奏できる楽器として開発してきたのが泉州尺八工房のオリジナルタイプですが、この開発の中で行われた改善として、指孔の全面的な見直しが有りました。

管尻のホーン形状により筒音の表現力が増したことに伴って指孔の開閉による表現力も増大させようと試行錯誤した結果生まれました。

音程とダイナミクスの関係を一つ一つ見直し、泉州尺八工房の指孔の位置は決定されています。従来の尺八よりは下方向に、そして大きめになりました。

これにより尺八の演奏の特徴で有る「メリ、カリ」は単に音程を作るだけの目的で消費されること無く、音楽的な表現として必要なとき、存分に使えるようになりました。

なお、ここに注目したのが虚無僧尺八 善養寺惠介さんでした(2018年第68回芸術選奨文部科学大臣賞など受賞歴多数)。

彼の演奏は、本来メリカリを多用しいかにも尺八的な奏法を駆使した音楽ですが、泉州尺八を選んだ理由について、「自分は尺八に吹かれているのでは無い。自分の表現をするための尺八が必要である。そのため、常にニュートラルポイントに戻すことが出来る尺八、いわば真っ白なキャンバスとも言える泉州尺八工房のオリジナルタイプの尺八を選んだ」と語っています。

これは泉州尺八工房の創設者三塚幸彦が遠TONE音の音楽に必要な尺八を作り続けた結果が、古典音楽を極める演奏者にも同じく必要な尺八だったということを物語っています。